Lin4Neuro日本語版の開発において、英語版を元に、日本語版を開発し、Remastersysでリマスタリングを行うと、USBブートの際に下図のダイアログが出てしまう現象に遭遇しました。
この現象をどう解決するかどうか皆目検討がつかなかったので、Ubuntuのメーリングリストに聞いたところ、親切に2つ方法を教えて頂きました。
- user-dirs.localeのチェック
- 自動起動するアプリの設定
以下、メーリングリストへの投稿からの抜粋です。
吉田様からアドバイスをいただきました。
この表示の有無は ~/.config/user-dirs.locale が「存在するかどうか」と、
「中身が現在のロケールと一致するかどうか」で判定されています。
(see also: apt-get source xdg-user-dirs-gtkで取得できるupdate.c)
動作は以下です。
・そもそも存在しなければそのまま。
・中身が現在のロケールと一致しなければ、アップデートを試みる。
・中身が現在のロケールと一致すればそのまま。
英語表示にすると、このファイルの中身は「C」とだけ書かれたファイルになるので、
日本語環境で起動すると次のような動作になります。
1) user-dirs.localeの中身をチェック。
2) user-dirs.localeの中身が「C」なので、現在のロケール(ja_JP)と違うので、
アップデートダイアログを表示。
ここで期待の挙動にするには、次の二つの方法があります。
・中身として「ja_JP」とだけ書いたものを置く(現在のロケールと同じなので
問題のダイアログの表示が抑制される)
# 改行を含めず、単に「ja_JP」と書いた5バイトのファイルを置く。
・そもそも削除する(「Don’t ask me this again」した状態と同じ)
ホームディレクトリをどのように構成されているのかにもよるのですが、
まず /etc/skel に .config/user-dirs.locale がないか見てみて、存在するなら
(存在する場合の期待は中身「C」なので)中身「ja_JP」にする、というのが
手早いような気がします。
実際、user-dires.localeを見ると、en_USとなっていたので、これをja_JPにしたところ、問題はあっさり解決しました。
これもMLの投稿からの引用です。
西山様からアドバイスをいただきました。
まず「設定」の中の「自動起動するアプリ」で
「ユーザ・フォルダの更新」のチェックを外せば
そのユーザでは出てこなくなります。
その設定は
~/.config/autostart/user-dirs-update-gtk.desktop
に残っていて、このファイルを
/etc/xdg/autostart/user-dirs-update-gtk.desktop
にコピーすればシステム全体で無効にできます。
違いは
X-GNOME-Autostart-enabled=false
だけのようなので、直接
/etc/xdg/autostart/user-dirs-update-gtk.desktop
に書き加えても良いと思います。
誰かの役にたつかもしれないので投稿しておきます。