FSLViewで画像を表示すると、思ったような向きで表示されないときがあります。
下に例を示します。
ここでは、上にある水平断、冠状断が角度が変になってしまっています。
しかし、よくみると、FSLViewは画像の前後をきちんと認識しています。
画像のまわりにあるアルファベットはそれぞれ
A: anterior
P: posterior
L: left
R: right
I: inferior
S: superior
を意味しますが、正しくなっています。
それでは、「正しく」表示するにはどうしたらよいでしょうか。
fslにはfslreorient2stdというコマンドがあります。
元画像のファイル名をv001、向きを変えた画像をv001_stdとします。
次のように端末でタイプします。
1 | $ fslreorient2std v001 v001_std |
この結果作成されるv001_std.nii.gzをFSLで表示すると下のようになります。
すっきりする表示の仕方ですね。
FSLViewでは、MRIのスキャナで撮影した通りに画像を表示するとのことです。
その向きが左下に表示されます。
例で使った画像は矢状断の画像ですので、左下が矢状断となったわけです。
詳しい説明はFSL−Wikiにあります。下記のリンクが参考になります。
ピングバック: 【FSL】画像の向きの確認と修正
ピングバック: MRIConvertにおけるNIfTIとFSL_NIfTIの違い