気づけばほぼ毎日Zoomで何らかの会議やワークショップに参加する日々です。
先日、あるワークショップでホストをする機会がありました。
ブレークアウトセッションを多く使うワークショップですが、
毎回、何人かブレークアウトセッションに移行できず落ちてしまうという現象が起こりました。
おそらくネットワークの負荷が大きく、タイムアウトを起こしているのだろうという仮説を立てました。
Zoomのヘルプによると、ネットワーク帯域幅は以下のようになっています。
- For group video calling:
- 800kbps/1.0Mbps (up/down) for high quality video
- For gallery view and/or 720p HD video: 1.5Mbps/1.5Mbps (up/down)
- Receiving 1080p HD video requires 2.5mbps (up/down)
- Sending 1080p HD video requires 3.0 Mbps (up/down)
- For screen sharing only (no video thumbnail): 50-75kbps
- For screen sharing with video thumbnail: 50-150kbps
- For audio VoiP: 60-80kbps
これを見ると、一番負荷が少ない状態は、「誰もビデオをonにせず、ホストのみオーディオを有効にしている状態」であると考えられます。この状態は、上記の For audio VoiP: 60-80kbps となるかと思います。ギャラリービューで皆がビデオをonにしている時の1.5Mbpsからしたら、ネットワークの負荷は、約20分の1になります。
そこで、受講者の皆様に「実験に参加していただけますか?」とお願いして、
全員のビデオをオフ、スピーカーをミュートにし、ホストのビデオもオフにしたうえで、
(有効になっているのはホストのマイクのみ)ブレイクアウトルームを開始したところ、
それ以降、落ちる人がゼロになりました!
おそらく「ブレークアウトセッションに移行する際はネットワークの負荷が高まる」という仮説が正しいのだと思われます。
ブレークアウトセッションに移行してから、ビデオとマイクをオンにしていただければ、各部屋では問題ありませんでした。
ネットワークが少しでも弱い方がいるような環境では、ブレークアウトセッションを開始する際には、全員のビデオをオフ、マイクはミュートにし、ネットワークの負荷を最小限にしてからはじめることをお勧めします。
SF映画で宇宙船がワープする際に、不用品を捨ててからワープしますが、そんなようなイメージです。
助かる人もいると思うので、グッドプラクティスということで紹介しておきます。