USBメモリは多くの場合、FAT32形式でフォーマットされています。これは汎用性がありますが、4GBの壁があり、4GBをこえるファイルは使うことができません。
WindowsにはNTFS形式があり、これは4GBを超えて保存できますが、MacでNTFSでフォーマットされたUSBメモリを読み込むにはひと手間必要です。
では、WindowsでもMacでもLinuxでも4GB以上のファイルをUSBメモリで扱うにはどうしたらいいでしょうか。
それに対する答えのひとつが exFAT形式です。
exFAT形式は、Microsoftが主にリムーバブルメディア向けに開発したファイルシステムだそうです。WindowsでもMacでも普通に読み込むことができます。
Ubuntuでもソフトウェアを2つ入れればすぐに使えます。それはexfat-fuse と exfat-utilsです。
Ubuntu 14.04の場合は、PPA経由で入れます。
sudo apt-add-repository ppa:relan/exfat sudo apt-get update sudo apt-get install exfat-fuse exfat-utils
Ubuntu 16.04以降では本家から普通に入れられます。
sudo apt-get update sudo apt-get install exfat-fuse exfat-utils
それで、フォーマットの仕方は非常に簡単です。
sudo mkfs -t exfat [ -n 名前 ] デバイス
もしくは
sudo mkfs.exfat [ -n 名前 ] デバイス
mkfs -t exfatも、mkfs.exfatも mkexfatfs へのシンボリックリンクのようです
たとえば、/dev/sdf を DATA と名づけたい場合
sudo mkfs.exfat -n DATA /dev/sdf
となります。
フォーマットが非常に速くて便利です。
クロスプラットフォームで4GB超の大容量ファイルが扱えるのと、フォーマットの速さが魅力的なので今はUSBメモリはとりあえず exFAT にフォーマットしてから使用するようになりました。