先日、USBメモリに4GBを超えるファイルをコピーする必要がありました。
Windowsユーザー、Macユーザーも使うUSBメモリなので、NTFSフォーマットがよいと考えました。MacユーザーもNTFSは標準で読み取りはできますので。
これまで、フォーマットするときにGPartedでやっていました。GUIで簡単ですから。
しかし、今回は、NTFSフォーマットだけでなく、ボリュームラベルも変更する必要がありました。Gpartedでは、これは2段階(NTFSへのフォーマットとラベルの設定)になってしまうので、もっと簡単な方法はないかと思いました。
検索してなかなかすぐに見つけられなかったのですが、以下の方法が簡便とわかったので、紹介します。
- USBメモリのデバイス名の確認
- dmesg
Linuxでは、USBメモリは、/dev/sdc1とか/dev/sdb1などに割り当てられます。どこに割り当てられたかを確認する必要があります。方法として、dmesgを使う方法と、fdisk -lを使う方法があります。
USBメモリをPCにさした時点で、端末に
$ dmesg
とタイプします。そうすると、以下のようなメッセージが出てきます。
[ 8939.172114] usb 3-2: New USB device found, idVendor=054c, idProduct=05bb [ 8939.172119] usb 3-2: New USB device strings: Mfr=1, Product=2, SerialNumber=3 [ 8939.172120] usb 3-2: Product: Storage Media [ 8939.172122] usb 3-2: Manufacturer: Sony [ 8939.172124] usb 3-2: SerialNumber: EBA5A08FFF1748 [ 8939.712192] usb-storage 3-2:1.0: USB Mass Storage device detected [ 8939.712398] scsi3 : usb-storage 3-2:1.0 [ 8939.714168] usbcore: registered new interface driver usb-storage [ 8939.717329] usbcore: registered new interface driver uas [ 8940.957656] scsi 3:0:0:0: Direct-Access Sony Storage Media 0100 PQ: 0 ANSI: 6 [ 8940.957872] sd 3:0:0:0: Attached scsi generic sg2 type 0 [ 8940.958666] sd 3:0:0:0: [sdc] 30507008 512-byte logical blocks: (15.6 GB/14.5 GiB) [ 8940.959280] sd 3:0:0:0: [sdc] Write Protect is off [ 8940.959282] sd 3:0:0:0: [sdc] Mode Sense: 43 00 00 00 [ 8940.959779] sd 3:0:0:0: [sdc] Write cache: enabled, read cache: enabled, doesn't support DPO or FUA [ 8940.964615] sdc: sdc1 [ 8940.966528] sd 3:0:0:0: [sdc] Attached SCSI removable disk [ 9741.422259] usb 3-2: USB disconnect, device number 2
ここにUSBとかsdcとか出てきますね。
これで、/dev/sdcが割り当てられたとわかります。
もうひとつの方法はfdiskを用いることです。-lオプションで、デバイスの一覧を表示します。
$ sudo fdisk -l
とすると、今度は次のように表示されます。
Disk /dev/sdc: 15.6 GB, 15619588096 bytes ヘッド 255, セクタ 63, シリンダ 1898, 合計 30507008 セクタ Units = セクタ数 of 1 * 512 = 512 バイト セクタサイズ (論理 / 物理): 512 バイト / 512 バイト I/O サイズ (最小 / 推奨): 512 バイト / 512 バイト ディスク識別子: 0xc3072e18 デバイス ブート 始点 終点 ブロック Id システム /dev/sdc1 48 30507007 15253480 c W95 FAT32 (LBA)
この方がわかりやすいですね。いずれにしても、/dev/sdc1がUSBメモリのパーティションだということがわかります。ちなみに、sdc1の1はパーティションの番号で、USBメモリの場合、たいていパーティションは1つなので、sdc1がUSBメモリのパーティションになります。
ここでは、mkfs -t ntfsというコマンドを使います。そして、ラベルは、-Lというオプションですので、以下のようにタイプします。
(mkfs.ntfsとmkfs -t ntfsは同義です)
$ sudo mkfs -t ntfs -L usbdisk /dev/sdc1
そうすると、フォーマットがはじまります。もし、クイックフォーマットにしたい場合は、-Qをつけて、
$ sudo mkfs -t ntfs -Q -L usbdisk /dev/sdc1
とします。(通常はこちらの方が現実的です)
ふつう、する必要はありませんが、きちんとNTFSに変換されたか知りたい人もいることでしょう。
その場合は、以下のコマンドをタイプします。
$ sudo parted -l
そうすると、以下のようなメッセージが表示されます。
モデル: Sony Storage Media (scsi) ディスク /dev/sdc: 15.6GB セクタサイズ (論理/物理): 512B/512B パーティションテーブル: msdos 番号 開始 終了 サイズ タイプ ファイルシステム フラグ 1 24.6kB 15.6GB 15.6GB primary ntfs lba
きちんとファイルシステムがntfsになっていることが確認できました。