過去に、Anacondaに頼らない、pipとvenvを用いたPython環境の構築 という記事を書きました。今回、改めて、Pythonの仮想環境について理解が深まったので書きたいと思います。
仮想環境を構築したい背景
- Python は、ひとつのシステムに様々なバージョンが存在しえます。macOSでの場合を、macOS の Python事情を理解するに解説しました。LinuxやWindowsも同じで複数のバージョンが存在しえます。
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また、LinuxやmacOSにおいて、Pythonは、システムの重要なところを担っていたりします。Ubuntuであれば、
dpkg -l | grep python3
とすると、どれだけ多くの Python3に関連したパッケージがシステムにインストールされているかを確認することができます。 -
このような状況において、システムのPythonに追加でパッケージを入れていって、もし不具合が起きた場合、システムそのものが不安定になる可能性があります。
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Pythonの仮想環境を使うと、システムの中に、独立したPythonの環境を構築することができます。「独立している」というのは、システムに一切影響を与えないということを意味します。不要になったらばっさり削除しても一切問題ありません。
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そこで、以下で、仮想環境の構築の仕方を解説します