本日、第19回ヒト脳機能マッピング学会で発表したのですが、ブログのタイトル通り、シーケンスを自動判別し、ファイル名を自動でリネームするDICOM→NIFTI変換スクリプトを書いてみました。
MacおよびLinuxに対応しています。
必要なソフトウェアは以下の2つです。
- MRIcron
- FSL
パスが通っていることが必要です。
FSLも同様にパスが通っていることが必要です。
このスクリプトは以下から入手可能です。(右クリックで「名前をつけて保存」で保存できます。)
https://raw.githubusercontent.com/kytk/shellscripts/master/ren-dcmcnv.sh
- インストール
- 使い方
- フォルダの準備
- スクリプトの実行
- スクリプトが行うこと
- ワーキングディレクトリに “DICOM”, “nifti” ディ
レクトリを作成します。 - wd内にできたDICOMディレクトリに移動します。
- DICOM ディレクトリ内で dcm2nii を実行し、NIFTIファ
イルを生成します。 - fslhd を用いてNIFTIファイルのヘッダー情報を取得します。
- 以下のルールに基づき、3次元T1強調画像、fMRI画像、DTI画像を判別します。
- 3次元T1MRI: 画像の第2次元≧256, 第3次元>100, TE<6msec; (V_)
- fMRI: 画像の第4次元>100; (F_)
- DTI: 画像の第4次元が8以上100 未満 (D_)
- ディレクトリ名を取得し、ファイル名のベースとし、それぞれの接頭辞に識別記号を付加します。
- 変換したファイルをniftiディレクトリに移動します。
インストールですが、パスが通っているディレクトリに保存していただくだけです。
使い方はとてもシンプルです。
最初に、作業用フォルダを準備します。その中に、各被験者のフォルダを準備します。フォルダ名がとても重要です。このスクリプトはフォルダ名をファイル名のベースに使うからです。
たとえば、被験者IDがsubj01ならば、フォルダ名をsubj01とします。その中にその被験者のDICOMファイルをすべて放り込みます。(ディレクトリ構造になっていてもなっていなくてもかまいません)
ターミナルを起動し、作業用フォルダに移動します。
そして、以下をタイプします。
$ ren-dcmcnv.sh
これだけです。
スクリプトは以下のことを行います。フォルダ=ディレクトリです。
よかったら試してみてください。