Git LFS on Ubuntu 18.04

Ubuntu 18.04 で Git LFSを使うための備忘録です。リポジトリの作成者側、そして利用者側の観点が必要です。

  • 共通して準備する事項
    • git lfsのインストール
    • sudo apt install git-lfs
      
  • リポジトリ作成側
    • 当該のリポジトリでLFSが使えるようにする
    • git lfs install
      
    • エラー回避
    • .git/hooks/pre-pushがpushエラーを起こすため、削除(後で再作成される)

      cd リポジトリ
      rm .git/hooks/pre-push
      
    • LFSで管理したい拡張子を登録
    • git lfs track "*.nii" "*.nii.gz" "*.mgz"
      

      これで、.gitattributesが作成される。

    • 拡張子が登録されたか確認
    • git lfs track
      
    • コミット
    • 通常どおり、git add; git commitでコミットする。.gitattributesもaddする。

    • プッシュ
    • 通常どおり git push を行う

      git push origin master
      

      パスワードが複数回聞かれる。(理由は調べる必要あり)

  • リポジトリ利用者側
    • クローン
    • git clone を行う

      git clone リポジトリ
      

      この時点では、ファイルの実体はダウンロードされていない。次の git lfs pull で実体がダウンロードされる。少なくとも、この時点で、git lfs を使わない場合に起こるメモリの消費は起こらない。

    • プル
    • ここで、git lfs pull を使う

      git lfs pull
      

Ubuntu上のFSLやFreeSurferでsyntax errorが出る時の対処法

Ubuntu上でFSLやFreeSurferを走らせる時、

Syntax error: "(" unexpected.

といったエラーが出ることがあります。

この原因を探っていたらわかったことがありました。

FSLのプログラムは、基本、bashで動くことを前提にしていますが、ファイルの冒頭のShebang行は、#!/bin/shとなっています。

RedHatやCentOSは、/bin/sh は、bashにシンボリックリンクが張られていますが、
Ubuntuでは、dashにシンボリックリンクが張られています。
ls -l で確認するとすぐに確認できます。

$ ls -l /bin/sh
lrwxrwxrwx 1 root root /bin/sh -> dash

dashとbashは完全に互換性がないため、ときにbashの文法が通用しないことがあります。

解決策は以下の2つです。

  1. シェルスクリプトのShebang行を #!/bin/bash に変更する
  2. 自分でシェルスクリプトを書く場合などはこれがいいでしょう。
    しかし、FSLでは、300以上のスクリプトがありますので、これを全部変えるのはめんどくさいですね。

  3. dpkg-reconfigureで、dashをbashに変更する
  4. Ubuntuでは、 dpkg-reconfigure dash というコマンドで、dashを使わずにbashを使うようにすることができます。

    インタラクティブに行うには、以下のコマンドを叩きます。

    $ sudo dpkg-reconfigure dash
    

    すると、次の画面が出るので、「いいえ」を選びます。

    再度、/bin/shのシンボリックリンク先を確認してみます。

    $ ls -l /bin/sh
    lrwxrwxrwx 1 root root /bin/sh -> bash
    

    今度はbashに変更されていることがわかります。

    なお、インタラクティブでなく変更したい際は、以下で行います。
    いくつかのサイトで情報が提供されていましたが、正しくないものもありましたので、試行錯誤した結果、以下が最適な解決法とわかりました。

    echo "dash dash/sh boolean false" | sudo debconf-set-selections
    sudo dpkg-reconfigure --frontend=noninteractive dash
    

第1回国際脳MRI・臨床データ解析チュートリアル(2020年2月6日〜7日@東大駒場キャンパス)

2020年2月6・7日に、東京大学駒場キャンパスにおいて、「国際脳MRIプロトコルデータ(HCP data 含む)と精神疾患臨床データの前処理・解析」というテーマにおいて、脳MRI・臨床データ解析チュートリアルが開催されます。ついに日本でHCPデータの解析法などを学べる時が来ました。

主催の東京大学の小池先生から情報をいただきましたので、告知させていただきます。

関心ある方は、こちらをご確認ください。

私は講師としては参加しませんが、HCP readyのLin4Neuroを提供します。