CONNチュートリアル 02: プロジェクトの作成【重要】

CONNで絶対に忘れてはいけないことは、【最初にプロジェクトファイルを作成すること】です。

プロジェクトファイルに、すべての解析情報が残されます。
逆に、プロジェクトファイルを最初に作らないで解析をすると、
解析はできてしまうのですが、CONNを終了するとすべて消えます。

CONNの解析時間はそれなりにかかりますので、なくなった時の落胆は結構大きいです。
私はこのミスを3回やって、学びました。

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。」という名言にあるように、
皆様は私のように愚者にならないでください。

こんなことを書いていたら、バージョン17eでは、新規ファイルを作成する際に最初にプロジェクトファイルを指定するようになりました。

プロジェクトファイルは以下の2つの方法のどちらかで、簡単にできます。

  • CONNの中央のNewをクリックする
  • CONNの左上のProject -> New(blank) を選ぶ。

そうすると、プロジェクトファイルを保存するダイアログが出てきます。

注意しておくことは、以下の2点です。

  • CONNのデータはかなり大きなものになります。十分に容量の大きい領域を選びます。
  • プロジェクト1つあたり、専用のディレクトリ(フォルダ)を作成してそこに保存するようにしましょう。そうしないと、後で後悔します。
  • 今、私は、自分が普段画像解析を行うディレクトリimg_dataの下にconn_practiceというディレクトリを作成し、その下にデフォルトのままconn_project01.matを保存することにしました。

    そうすると、CONNの一番下の画面にプロエジェクトが保存されているディレクトリが表示されます。

この下に、ハードディスクの空きがあとどのくらいあるかも示されます。CONNではひとつのプロジェクトで100GB程度使うことも稀ではありません。もし、ノートパソコンなどでトライされる場合には、十分な容量のある外付けHDDで作業をすることをオススメします。

この2つが準備されれば、次に進みましょう。

CONNチュートリアル 01: インストール

2016年4月にボストンで開催されたCONNのワークショップに参加してきました。

このワークショップに日本人で参加したのは私がはじめてということで、学んだことをこのブログでフィードバックしていきたいと思います。

  • 必要なソフトウェア
  • MatlabおよびSPM8以降が必要です。

  • ダウンロード
  • NITRCからダウンロードします。

    CONNのダウンロードページ

    2017年6月現在の最新バージョンは17.eです。conn17e.zipをダウンロードします。

  • インストール
  • インストールはSPMと同じ要領です。適当なところにダウンロードしたzipファイルを展開し、そのディレクトリをMatlabのパスに追加します。SPMよりも下に置いておいた方がいいと思います。

    Linux環境ですが、私の場合、下図conn000のようになっています。

  • 起動
  • 起動は簡単です。Matlabから

    conn
    

    とタイプするだけです。

    下図の画面が出れば成功です。

  • アップデート
  • CONNのアップデートは簡単です。画面左上の Help -> Update を選択するだけです。アップデートがあれば教えてくれます。

これでCONNのインストールは完了です。